ボードゲーム『共円』について




 [付録]「同一円周上」って、なによ?

 この章は、「同一円周上」についての予備知識の章です。必要になったら読めばいいと思います。
 「同一円周上」ということについて、とても基本的なことに触れています。
まず、今、平面上にいくつかの点があるとします。
それらの点を全て通るような円("円"は"円周"の意味です)または直線(※)が描けるとき、
「それらの点は同一円周上にある」と呼びます。
※半径を限りなく大きくしていくと、円周は限りなく直線に近付きます。それで、直線も含めているわけです。
つまり、例をいくつか挙げると、

・(当たり前ですが、)適当に円を描き、その円の周上にいくつかの点をとった場合、
それらの点は同一円周上にあります。また、一直線上の点たちは、全て同一円周上にあります。

・三角形に外接する円はただ1つ必ず存在するので(←これはきちんと証明する事も出来ます)、
平面上に適当に三角形を描いたとき、その頂点の3点は必ず同一円周上にあります。

・適当に四角形を描いた場合、その4つの頂点のうち3つの頂点を通る円がただ1つしか存在しないので、
その円が非常に運良く残りの1つの頂点を通れば4頂点は同一円周上にありますが、
そうでない(円が残りの1つの点を通らない)場合は、4頂点は同一円周上にはありません。

・長方形(正方形も含みます)に外接する円は下の図1のようにただ1つ必ず存在するので、
適当に長方形を描いたとき、その4頂点は同一円周上にあります

・さらに、等脚台形(平行でない2つの辺の長さが等しい、対称な形をした台形)に外接する円も
下の図2のようにただ1つ必ず存在するので、等脚台形の4頂点も必ず同一円周上にあります。

これらのことは、『共円』をやるにおいて、きわめて基本的なことなので、しっかり把握しておきましょう。

図1  図2


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